銀行APIとは、預金者の口座を管理する金融機関のシステムと、フィンテック企業のシステムとの間をつなぐAPIです。近年、海外ではフィンテック企業と金融機関とのコラボレーションにより様々なサービスが提供されています。しかし日本では、銀行ごとにAPIが異なる仕様になっているため、フィンテック企業は個々の銀行毎にひとつひとつAPIを開発しているのが現状です。この複雑さがフィンテックサービスの開発と普及の妨げの一因となっています。また現在、契約が進んでいるのは「参照系(AISP)」と言われる口座情報取得サービスに限られており、更新系(PISP)と言われる預金振込などの口座情報取得サービスについてはまだ、ほとんど進んでいないのが現状です。
そこで銀行共通API開発研究会は、フィンテックの発展に向け、広く情報開示して、プラットフォームの構築などをはじめインフラを整備することにより、様々な新しいサービスや利便性の向上に貢献することを目指します。本研究会が金融機関と力を合わせて、フィンテックサービスの利用者の利便性を高め、効率的なサービスを提供することが可能になると考えます。本研究会では、全ての国民がスマホやPCで簡単かつスムーズに手続きを完結できる銀行APIの開発を目指します。
※CTO ・・・最高技術責任者
代表
株式会社フリーウエイジャパン
代表取締役
日本デジタル研究所を経て1991年に同社を設立。1980年からマイコン(現在のパソコン)でプログラミングを行う。同社は経理・勤怠クラウドシステムなどを開発し34万ユーザーにシステムを提供している。国内の最高レベル技術者による技術研究組織、一般社団法人フィンテックガーデンの設立メンバーに加わる。
金融部門
最高情報システム責任者
バンカーズ・ビジネス・ソリューションズ株式会社
代表取締役
1980年住友銀行(現三井住友銀行)に入行。企業取引や融資部門で作業の効率化の為ITシステムを独自開発。富裕層へのコンサルティング業務の傍ら、銀行内部の手続きやシステム改善に尽力する。34年間に渡り住友銀行で得た会計、税務知識、コンサルティングノウハウ、IT技術を融合させた新しいシステムを開発するため、2014年に同社を設立。
開発部門
最高技術責任者
株式会社佐山経済研究所
代表取締役
日本アイ・ビー・エム、Microsoft を経て、2010 年からクラウド経費精算システムの米国 SAP Concur 日本支社において、執行役員最高技術責任者(CTO)に着任。2013年から英国クラウド経費精算システムの Fraedom 日本支社において、執行役員最高技術責任者(CTO)に着任。現在、経費精算システムの開発コンサルティングを行う。